• もっと見る
« 2023年10月 | Main | 2023年12月 »
<< 2023年11月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
神泉薫「対話を」[2023年11月29日(Wed)]

◆イスラエルとハマスの戦闘一時休止は5日目を迎えた。
拘束されていた人たちの解放も継続しており、家族との再会に涙する様子が報じられた。
このまま協議を積み上げて延長を続け、停戦実現に至ることを願う。
後戻りは許されない。

そのために、日本の政府がなしうることもあるはずだが、その動きは見えない。

*******



対話を   神泉薫


わたくしの干上がりゆく心に
あなたの水甕からひとつ
ことばをください


みずみずしくあふれるあなたの混沌
(カオス)から
蜂蜜色に輝くことばを
掬い上げてください


朝露にきらめく緑の葉は
―――美しい
産声をあげた我が子の頬は
―――愛おしい
敬虔に祈りを捧げる者たちの声は
―――清々しい


色鮮やかな生命
(いのち)が語りかける喜び
あなたの水甕に蓄えられた金色の記憶


互いの心が渇き枯れ果てる前に
狂った沈黙が地上を黒々と覆ってしまう前に
あなたとわたくしをつなぐ
対話を


火花散る銃口を向けるその両手をどうか下ろして―――



『あおい、母』(書肆山田、2012年)より


◆〈蜂蜜色に輝くことば〉という表現が心にしみこんでくる。
命令や威嚇では無論なく、丁重を装った誘導でもなしに、本当に人を動かすことばは、なるほど蜂蜜色に輝いているものなのだ、と納得する。

*この詩集に豊かな水脈として注ぎ込まれた本たちが巻末に列挙されている。
当方の手元にある本の書名も何冊か見いだして、さらにこの詩集の世界が身近に感じられた。

書影も、下のように、詩集名と内容にふさわしい。
装画は大島龍という方。


神泉薫「青い、母」表紙.jpg



| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml