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もどかしい[2023年11月08日(Wed)]

◆NHKTV夜9時のニュースがガザの虐殺について、やっと重い腰を上げた。
田中正良メインキャスターがイスラエルに入った。繰り返すが、「やっと」である。
TBSなどの現地取材に比し、圧倒的に遅かった。遅きに失した。

「公共放送」のこの怠慢が何をもたらしたかというと、日本国内の人々に一ト月近くものあいだ、”所詮、はるか海の向こう、遠い地域での戦争”という気分をふりまいたことだ。
局内に切歯扼腕するスタッフもいたであろうに、その声を報道に活かすことについては腰がひけていたと想像する。

◆日本国内の抗議の動きを殆ど報じない様子であるのも、同様の報道姿勢によるのだろう(今に始まったことではないけれど)。
「直ちに戦闘を止めよ!」という声が連日粘り強く発せられているにも関わらず、黙殺に等しかった。欧米の抗議行動は曲がりなりに取り上げて来たのに比べると、伝えるべきことを真剣に検討しているのか、疑問だ。

◆もう一つ、驚いたのは、ガザの中に住むNHK現地事務所のパレスチナ人ジャーナリスト(プロデューサーとカメラマン)が存在していたことだ。
イスラエルのガザ攻撃一ヶ月を機に彼らのレポートが電波に乗った。(プロデューサー家族の、危難から必死に逃れる様子も含まれていた。)
外国人ジャーナリストがガザに入れない状況で、内側からの報告は圧倒的な力があった。

初期にも彼らのレポートが報じられていたのを、こちらが見落としていたのかも知れない。
あくまで目に触れた限りでの印象だが、この一ト月は、アメリカがどう動こうとしているかワシントンから報じるなど、幾重ものカーテンを隔てているような、まだるっこしいものであった。

◆NHKはイスラエルに支局を置いているのも、最近知った。
現地主義が万能とは思わない。だが、攻撃されているガザ内部と、イスラエル側と双方から、逼迫する情勢をレポートする自前の体制はあったはずだ。

オンラインによるインタビューも可能な時代ではある。
命の危険を冒してまで、とは言わない。
だが、〈国境なき医師団〉のスタッフなど、ギリギリまで奮闘する邦人もいた中で、関係者ならずとも、極めて限られた報道によって彼らの安否を気遣う人たちは少なからずいる。

何より、いまこの瞬間も、何一つ罪のないパレスチナの人々が傷つき無惨に死んでゆく。
とりわけ子どもたち。
「ガザは子どもたちの墓場となりつつある。」というグテーレス国連事務総長の言葉に戦慄する。

現地の直接情報を伝える努力なくして、ガザで起きていることを自分事にするすべはない。
それが戦争を一刻も早く止める力となる。そう信じて報じるのがジャーナリストなのではないか?




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