• もっと見る
« 2023年02月 | Main | 2023年04月 »
<< 2023年03月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
大江健三郎氏逝去[2023年03月13日(Mon)]

◆作家・大江健三郎氏が3月3日に亡くなった。
享年八十八。

◆記憶をたどれば、大江氏の講演を初めて聴いたのは1973年、「バビ・ヤール」の詩人、エフゲニー・エフトゥシェンコを迎えての朗読会(渋谷のPARCO劇場)。

2度目は1992年の秋だったか、全国高校国語教育研究会会での記念講演(神奈川県民ホール)。長男の大江光氏が用いる言葉を手がかりに、発語する人間の意識の深層に想像力を届かせることの大切さを語った。

◆21世紀に入ってからは、九条の会に結集した知識人の一人として、反原発や憲法をめぐる集会に登壇。時代の危機を肉声で語りかける姿勢を崩さなかった。
中でも、安保法制改悪を目前にしてアベ政権を厳しく批判した2015年5月3日の憲法集会(横浜みなとみらい)での発言は忘れがたい(末尾の拙記事リンク参照)。
 
ウクライナ戦争、核の危機に対する今、大江健三郎なら、どんな言葉の逆茂木を布置するだろう、と思わずにいられない。
ご冥福を祈ります。


*モーツァルトのニ長調ピアノソナタ(ケッヘル番号311)を久しぶりに聴いた。
小説「静かな生活」の結びに流れる曲だ。

ツツジの生垣の窪みに肩を入れて立ち止まった兄は、生真面目な顔で耳を澄ましている。いかにも控えめな音でのピアノの練習が聞こえていた。しばらく聞いてから、イーヨーは穏やかな満足の表情をあらわして振りかえった。――ケッヘル三一一のピアノ・ソナタですけど、大丈夫です。あと難かしいところはありませんからね、もう全然!
 そして私は自分をとらえていた懊悩もまた乗り越えられていることに気がついたのだ。新しい心配事はあるにしても、あの懊悩にくらべればそれがなにほどのことであるだろう……


 *「懊悩」の下線、原文は傍点。
   講談社文芸文庫「静かな生活」(1995年)に拠った。


◆以下、2015年5月3日の憲法集会で登壇した折の写真

DSCF0066-A.jpg


DSCF0061.JPG


DSCF0065.JPG


2015年5月3日の記事
【5・3憲法集会】
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/130




笹戸千津子の彫刻「シャツ・ブラウス」[2023年03月13日(Mon)]


笹戸千津子の彫刻「シャツ・ブラウス」(1990年)


230311笹戸千津子「シャツ・ブラウス」DSC_0420.jpg

◆池袋の東京芸術劇場、大ホール前にあった彫刻作品。
たたずまいが佐藤忠良の彫刻に通う感じがして近づいてみたら「シャツ・ブラウス」という題だった。
3月に藤沢の秋葉台体育館の広場で見たばかりの佐藤忠良の彫刻は「シャツブラウスの娘」という題だった。

笹戸千津子さんについて調べてみたら、佐藤忠良に師事した方だった。それだけでなく、佐藤忠良氏のモデルもつとめたという。

そう言えば、と思い当たったのが、同じ東京芸術劇場にある「マーメイド」(1990年)という佐藤忠良氏の作品だ。同じ人物をモデルとして制作されたのだ。

芯の強そうな表情、口角を上げた感じが共通していることが分かる。

佐藤忠良「マーメイド」の画像と拙文
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/384

佐藤忠良「シャツブラウスの娘」の画像と拙文
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/2584


笹戸千津子「シャツ・ブラウス」は、モチーフを同じくする女性像だが、持ち上げた両手を胸の前で合わせた形や組んだ脚に加えて、右に向けた姿が美しい。

DSC_0421-X.jpg



| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml