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横須賀:谷内六郎館[2022年09月06日(Tue)]

横須賀美術館には「週刊新潮」の表紙を飾った谷内六郎(1921-81)の作品がたくさんある。

DSCN5897_0000A.JPG

◆谷内六郎館入口にある「光を使う燈台の子」の大きなパネル。
(このパネルをバックに、スマホの自撮りにトライしたが失敗作しか撮れなかったので、ここに載せるのはやめにする。)

◆この原画も館内に展示されていた。1977年9月22日号の表紙を飾った作品だという。
(私事を振り返れば、45年の昔、初めて自分の給料で田舎に帰り、夏季講習や部活の合宿やらを一通り終えて二学期を迎えた頃。夏休み前には確か野球の応援でブラバンの子たちと追浜球場に行ったはずだ。それが三浦半島の南に行った最初の体験。)

◆灯台のバルコニーにいる子どもが手鏡で陽の光を反射させ、姉妹だろうか、こちらにいる子どもたちに光の信号を送っている情景だ。

◆灯台が好きな谷内は、1971に観音埼灯台の一日灯台長を務めたことがあり、周辺の風光が気に入ったのだろう、この美術館の少し先、観音崎公園近くに1975年にアトリエを構え、制作を続けたという。
没後、大量の作品が横須賀美術館に寄贈され、折々のテーマで紹介されている。千数百点に及ぶというから、一度立ち寄った程度では、膨大な仕事のごく一部に触れるだけだが、どの絵にも谷内の文章が添えられていて、人柄に接する思いがする。

この灯台の画に添えられた言葉は下の通りだ。

DSCN5890_0000B.JPG

***

谷内六郎館の壁面に紙風船があしらってある、と案内が出ていたので外を探したが、なかなか見つからない。
外周の歩道を海の方に少し下った所でようやく見つけた。確かに、紙風船。

DSCN5899.JPG

◆昔、毎年家にやって来ていた富山の薬売りのオジさんの顔が浮かぶ。
ふっくらした手からもらう紙風船はやはり楽しみだった。
(同じ手に天眼鏡を持って手相を見てくれることもしばしばあった。どうなるか分からない未来の入口にひとりで立たされる感覚があった。)
夏なら陽の光にあふれた南の客間で。
寒い季節はその北隣、ストーブやコタツのある居間で。

◆薬の匂いがする紙風船で遊んだ子どもは全国いたるところにいただろう。
息を吹き込みながら薬の匂いを感じたことが紙風船の画ひとつでよみがえる。
匂いと結びついた記憶の息長く鮮明なことに、改めておどろく。



◆昭和のあれこれを思い出させる谷内の画だが、年譜の1944年(23歳)の所に、「寒川の相模海軍工廠に徴用。兵器類の図案を担当。」とあった。心に留めておこう。

***

◆歩道を再び上に戻り、美医術館を見下ろすあたりまでのぼると、夏の名残の光を受けて進むヨットがいくつも見えた。

DSCN5905.JPG



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