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クラシツキ「主人と犬」[2022年06月17日(Fri)]

イグナツィ・クラシツキの『寓話集』からもう一篇。


主人と犬   クラシツキ
             沼野充義・訳


犬が泥棒を見かけ、一晩中がんばって吠え続けた。
翌朝、犬はなぐられた。御主人様を起こした罰として。
次の夜、泥棒がまた来るとは思わず、犬はぐっすりと眠った。
家は泥棒に入られ、犬はまた殴られた。吠えなかった罰として。


小原雅俊・編『文学の贈り物 東中欧文学アンソロジー』(未知谷、2000年)より


◆吠えても吠えなくても殴られるのでは犬の身が持たない。
忠節を尽くすに値しない主人はしばしば世に存在するから、関係ないでは済まされない。

◆「犬」と「主人」は、「子ども」と「親」、「民草」と「独裁者」なとなど、何にでも置き換えられる。
けだし、子どもであれ民草であれ、権力者の気まぐれに付き合うにも我慢の限界というものがある。
回復不能なほど損耗する前に、覚悟を決めて反抗するほかない。

◆民主主義国家では、そうした心配はないとも言い切れない。
国民が主人公だと全く思ってない輩が権勢をふるうと、あらかたの人間が犬になる。



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