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藤島昌治「おぼろげながら」  [2021年12月11日(Sat)]


おぼろげながら  藤島昌治


あの時(三・一一震災)
一〇年後の小高が
どうなって いるのだろうかと想像(おも)った

ボクの中で復興は
原発をコンクリートで覆(おお)
石棺して
ひとたび事故が起きれば
二〇qの圏内には
人が住めないという教訓としたかった
しかし 人々は
先祖代々とか
お百姓が好きだ とか
ここで漁師をしたいとか
理由にならない理由で
戻って来た
それは それでいい
愛着はそれぞれで
よく判る

一万三〇〇〇人だった町が
八年半を過ぎて三八〇〇人程になった
半分は元の町の人で
残りは ボランティアで来ていた人が
そのまま残ったり
廃炉の作業員だったりする
子共達は 七〇〇人位いた小学生が
六八人とかになった
年寄りの町である
それが復興というのなら
それは それでもいい
元の町とは違う
別の町ができつつある
ボクにも
おぼろげながら見えてきた



藤島昌治『色のない街 フクシマからあなたへ』(遊行社、2019年)より

◆本当は「先祖代々」も「お百姓が好き」も「ここで漁師をしたい」も「理由にならない」どころか、言う必要もないほど当然の願いのはずだ。
「ここで暮らす自由」に「理由」など要らないはずなのだ。




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