大谷翔平選手の国民栄誉賞辞退[2021年11月22日(Mon)]
◆いろいろ気鬱なことの多い今年、さわやかなニュースはいつも大谷翔平選手から届けられる。
日本政府から国民栄誉賞の打診があったが、大谷選手は辞退したい意向を伝えたという件である。
イチロー選手が再三辞退して来たことも大谷選手の念頭にあったとは思うけれど、国民栄誉賞そのものが政権の人気浮揚策として利用されてきたことを思えば、賢明な判断と思う。
これまでの彼の生き方や沈着なコメントから予測された結論ではある。
◆21日のTBS「サンデーモーニング」で田中秀征氏が「この段階で国民栄誉賞なんていう荷物を背負わせないでもらいたい/もうちょっと自由にしといてもらいたいと思う」とコメントしたのも、ポイントを衝いていた。
底意見え見えの褒賞で人間を縛り付けてはいけない。真心の籠もったお祝いのことばを伝えれば十分ではないか。
◆22日の会見で松野博一官房長官は、授賞打診の経緯説明を回避し、「国民栄誉賞」にまつわるモヤモヤをかえって増大させた。もう廃止したらどうか。