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やまだ紫「陽の射す部屋」[2021年10月29日(Fri)]

◆選挙戦終盤を迎え、言葉尻をとらえた揚げ足取りが目立つ。
対抗勢力へのネガティブ・キャンペーンを税金でやっていた、というトンデモ事件、メディアの報じ方が弱腰だったり、黙殺だったり。

ネットを用いた中傷に傷つくのはA宮家の娘さんばかりではない。
放言の拡散、SNS運営企業の責任も問われるようになった。

一方で、役者さんなど、堂々意見を披瀝する人たちがずいぶん増えた。コロナ禍で活躍の場が消え失せ、観客、聴衆に直接働きかける機会が失われた無念と、自己と仕事を見つめ直す時間から生まれた、借りものでない言葉は貴重だ。


*******



陽の射す部屋   やまだ紫



言葉が紙ヤスリになり
するんとたわんでいた心を擦った

すりむけてヒリヒリ痛む
血がにじんでくるにちがいない
血を見ると際限なく拭いたくなるから
目を閉じて痛みに没頭する
血はにじんだなりにしておく
したたる程も出やしない

「うるさいよ おまえは」と言われた
それしきのことに傷つくのは
わたしが温い部屋で もう幾年も
ぷるんぷるんところがっていたからだ

早くかさぶたになれ
季節はまた変わる



『樹のうえで猫がみている』(思潮社、2010年)より


◆「それしきのことに傷つく」ことは幾つになってもある。通りすがりに思いがけずつぶてのような憎まれ口を受けることもあれば、身近な人間に、こちらが「うるさいよ」と言ってしまっていることもある。

いつもあちこちに「かさぶた」を切らしたことがない人が世の中に存在する。
あえてそれを人に見せつけようなどとしないだけで。



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