CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2021年09月 | Main | 2021年11月 »
<< 2021年10月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
やまだ紫「結晶」[2021年10月28日(Thu)]


◆当地・藤沢の市民オペラが再び始動するようだ。再開一作目はヴェルディの「ナブッコ」とのこと。

いつかきちんと、と思いながら先延ばしにして来たもののうち、今始めないと後悔するだろうナ、と思うものの一つはオペラを聴くことだ。
生演奏はむろんのこと、録音でも通して聴いたものはほとんどない。

ヴェルディなど多作な人の書いたものは諦めるとして、ワーグナーぐらいちゃんと聴いておきたいと思っていたら、BSでバイロイト2021の「さまよえるオランダ人」をやっていた。女性指揮者で話題になったもののよう。

これで少しハズミがついて「トリスタンとイゾルデ」のDVD(1999年、メトロポリタン歌劇場)を図書館から借りて来て二日がかりで観た。体力が要る。ディスク2枚、通すと4時間余り。
これを生で聴いたらどんなところに身と心を持って行かれるか、見当がつかない。
畏るべし。
前途遼遠の試みは挫折の恐れがあるけれど、それも可としよう。

(ずいぶんむかし、年末のFMでその年のバイロイトを放送するのが恒例になっていた。エア・チェックしたカセットテープがあったはず、ついに聴いてみるかも知れない。)

*******


結晶   やまだ紫


魂は老いたか
幼い頃の魂は若く 老いた魂は衰弱したか
人や物や出来事に 動く想いは
今より幼かったろうか
うつろう季節によりそう想いは
今より未熟だったろうか

かたまりとなって地上に落ちた刻から
魂は脳を冠り肉をぶら下げ 這いまわる
その肉をなぐさめる為に
脳味噌を使い
心をいびつにした記憶はある
あい変らず卑しい脳は
わたしの頂点で働いている

けれど
本当の自分の頂点は脳でないと
勘づきはじめた
脳は肉の一部で心はそこにない

太古からあった魂はこうして
幾度もうまれながら透明に結実して行く



『樹のうえで猫がみている』(思潮社、2010年)より



| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml