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吉野弘「風流譚」[2021年10月20日(Wed)]


風流譚    吉野弘


          葭(ヨシ……善)も
          葦(アシ……悪)も
     私につけられた二つの名前です
どちらの名前で呼ばれてもハイと答えます

         善のさかえる世の中は
        悪のはびこる世の中です
      私にはよくわかる理屈ですが
   人は首を傾(かし)げることでしょう


 (註)「葦」は「芦・蘆」とも。



清水哲夫・編『吉野弘詩集』(ハルキ文庫、1999年)より

***

※この詩は各行の終わりが揃うように活字が組まれている。
画面でもそうなるように入力したが、スマホでは行末が揃って表示されないかも知れず、その場合はご容赦を。

◆忌詞(いみことば)というものを国語学の授業で教わった。(ひげを〈剃る〉、〈するめ〉といった否定的な意味を含むことばを言い換えて(ヒゲを〈あたる〉、〈あたりめ〉などと言い換える類いである。
「あし」を「よし」とも呼ぶのもその一例だが、この詩は、善と悪の両義を併せもつことになった当人(?)、「あし=よし」自身に語らせることで、物事の一面しか見ない世人を諷している。

◆16日の朝日新聞「天声人語」が、経済政策で「分配」を多用する岸田首相に対して、立憲民主党は「再分配」の語を使う、と論評していた。
これにも「配分」という語順を入れ替えた類語があってややこしい。
経済学上は「分配」を用いる習慣なのだろうけれど、どうもこれには「分け前」という卑しい感じがつきまとう。アベノミクスでは、一向に実現しない「分配」を、下々はひたすら垂涎しつつ首を長くして待っていたという図でなかったか。

「配分」の方には、不正がないよう細心の注意をもって分ける、という感じがあるように思うが、どうだろう。

いずれにせよ、もとは税や国債という民草のお金にほかならないものが、お上から下賜されるもののように扱われるのはサギだよなあ、と思わずにいられない。

選挙カーが街を走り始めた。コウセイのためにコウセイな配分を求める一票を行使し、善政を装った悪政に終止符を打ちたい。




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