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ロープシン「くにを喪った」[2021年10月07日(Thu)]

◆夜10時41分、久々に大きい揺れ。藤沢は震度4と市の防災無線が伝え、火の始末など注意を促していた。

昨夜の防犯パトロールに参加した人たち皆、列島の南北で地震が続いているから、ここいら辺でも近々あるかも、と心配していたが、その通りになった。


*******


くにを喪った  ロープシン
              川崎浹・訳

くにを喪った――故に、いずこもみな信をおけぬ、
くにを喪った――故に、いずこもみな卑小、
くにを喪った――故に、信もかなわぬ、
くにを喪った――故に、言葉は思わせぶりの欺瞞、
くにを喪った――故に、喜びにも微笑をうかべず、
くにを喪った――故に、悲しみとて名づけようなく、
くにを喪った――故に、生は、揺れ動く幻影に似て
くにを喪った――故に、死は、凋落の花に似て……
くには喪われた。牢獄の錠がかかっている。
故に、物すべて無用、さもなくば虚偽……


川崎浹・訳『ロープシン遺稿詩集』(未知谷、2010年改訂新版)より


◆小説『蒼ざめた馬』で知られるロープシンの詩である。
訳者によれば、「祖国は無い」もしくは「國は無い」としていた当初の訳のゲラを読んだ内村剛介(1920-2009)が、「くにを喪った」と改めたのだという。
また、「いずこもみな信をおかぬ」「信もかなわぬ」としたのも内村による朱入れだったとのこと。
この内村の名訳を得て遺稿詩集四十八編の結びとなし得たことを、「かれの遺産の形見分けをしてもらった」と誌している。

ロープシンは本名ボリス・サヴィンコフ、ロシアの革命家にして作家(1879-1925)。





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