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八木幹夫「草」[2021年10月03日(Sun)]


草   八木幹夫


草あそび寝ころぶ先のきりぎりす

ものを食べるときには
しっかりと
よく嚙みなさい
嚙んでいるうちに
おまえの
顔も
足も
すっかり草色になるようにね
そうすれば
だれにも見つからず
静かなくらしができるのよ
こどものキリギリスが
顔をあげると
すずしい風が吹いてきた

(かあさんがいない)

かあさんは
ぼくよりじょうずに食べたんだ

原っぱには
オヒシバ
メヒシバ
ペンペングサ
夕陽をともすエノコログサ

限りなく草色になれきりぎりす


現代詩文庫『八木幹夫詩集』(思潮社、2005年)より

*オヒシバ/メヒシバ〜……雄日芝、雌日芝〜
  いずれも道端で普通に見かける雑草たち(下に写真を添えました)

◆キリギリスは小さな虫などを食べる、と何かに書いてあったような気がするが、詩は図鑑の解説ではない。

草むらにいる緑の虫たちは緑の草を食むのでああいう色なのだろう、と素直に思えるひとは、いちにち草に寝っ転がったまま、いつの間にか虫の子どもと同じく目の高さになって、日の傾いた空を見上げている。


★10/04追記夕方の散歩で撮影できたもの。

DSCN5057−Aオヒシバ.jpg
オヒシバ(雄日芝)

DSCN5051-b メヒシバ.jpg
メヒシバ(雌日芝)

&ちょうど「夕陽をともす」風情のエノコログサ

DSCN5050-Cエノコログサ.jpg



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