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服部剛「秋の運動会」[2021年10月02日(Sat)]

◆地元の小学校から「学校だより」が届いた。
十月の行事予定が書いてある中に、遠足、農業体験や授業参観があり、それらは学年ごとの行事。
全校行事として行われる「スポーツフェスティバル」は、非公開で実施の様子。
コロナ対策ということだろうけれど、家族の見学などにも制約があるのだろうか。

◆次の詩のような家族そろって参加する運動会は、親たちが一緒に汗を流して、互いのことを少し知る機会でもある。
むろん、それ以上に親子にとっては、自分たちが互いにとってかけがえのない家族であることを改めて心に刻む機会でもある。家族として一緒の時間を持つことが、それを可能にする。



秋の運動会   服部剛


万国旗は青い風に
はたはた…揺れ
園児等が駆け回り、賑わう
秋の運動会

四才になっても
まだ歩かない周と、並んで坐る
パパの胸中を過(よ)ぎる、問い

――僕等はあわれまれる、家族であるか?

『親子で一緒に徒競走』の種目となり
白線の前に並んだが
いざ、スタートの時間には
すやすや周は夢を見て
ぶらーんぶらーんと人形みたいに
ぶら下げながら、パパはおどけて走るのだ

眠り続ける周を、妻の腕(かいな)にあずけ
「綱引きに参加してください」のアナウンスに
腕を捲(まく)ったパパは先頭に立ち
よいしょ、よいしょ! で勝つと
見知らぬ周囲のパパ達と、ハイタッチ

額の汗を拭いつつ
ママに抱かれた周のもとへ
まっすぐに戻るパパに気づいて

目覚めた周が
すろーもーしょんで
笑顔を開いた


服部剛『詩集 我が家に天使がやってきた』(文治堂書店、2018年)より

◆詩集には「ダウン症をもつ周とともに」と副題が添えてある。
〈僕等はあわれまれる、家族であるか?〉という問いについては、我が子が笑顔によって明瞭に解答してくれている。



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