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竪琴の共鳴:嵯峨信之「生命の河」[2021年09月07日(Tue)]

◆IRをめぐる収賄と証人買収により秋元司衆院議員に実刑判決が下った。
丹羽敏彦裁判長に、「公人としての倫理観はおろか、最低限の順法精神すら欠如している」と指摘されたという。
公的な立場の人間には高い水準の「倫理」・「順法精神」が求められように、反省の態度を示さぬばかりか、有罪判決でも総選挙に打って出る、と広言しているというから驚く。

自民党の森山裕国対委員長は「もう自民党員ではないので」とか「議員一人一人の自覚が大切」などと寝言を言っている場合ではない。アベ・スカ政権の目玉政策が招いた不祥事ではないか。
国会の総意として辞職を迫るべきだろう。
法治国家を支える倫理観を持ち合わせた議員が圧倒的に多数であることを示すために、だよ。


*******


生命の河   嵯峨信之


われらが習いおぼえたことを
ふいにもういちどたしかめておきたいと思うときがある
あまり遠くにあるためにあやふやなものを
われらはしずかな誠実のひといろで その輪郭をなぞる
すると急に深い霧がはれる
いまやわれらの前に大きな門が忽然と聳えている
すみやかにながれさる生命の河の岸辺に
その河あかりが高い門を照らし われらの手もとを照らす
そしてわれらがなぞつていた線が
ふいに竪琴の絃のように鳴りはじめる
われらに遠い第二の世界が
すでにわれらの周りにあることを感じる
その空のはてまで遠くつらなる竪琴の絃のなかで
われらは無限に涼しくなる
あらゆるものが一つの調和となつて大きくゆれると
それにつれてわれらも小さく波うつ
そのとき遠くにいてその絃の端をしつかり持つているものの姿を
通りすぎる霧がかくしたり現わしたりする


『嵯峨信之詩集』(青土社、1985年)より

◆現世的な価値ばかり追うのでなく、遼遠でも高く尊いものが存在することを忘れず、時に立ち止まってそのものの輪郭だけでも確かめようとすること。
霧に隠されているものを、「畏れ」の念をもって視ようとする人々が少なからずいることも忘れぬこと。それが「絃」を鳴らし、しだいに大きな共鳴りとなってゆくこと。




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