CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2020年12月 | Main | 2021年02月 »
<< 2021年01月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
ハンカチの木(肌勢とみ子「中くらいの木」)[2021年01月27日(Wed)]

◆ハンカチの木というのがあると次の詩に教わった。
10〜20mほどにもなる高木で、ふわりとした苞がハンカチのように見えるという。

*画像はNHK「趣味の園芸」のサイトなど
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-920

花が咲くのは苗から10年ほど経て3mくらいになって、というから、それまで根気を持続させることが必要か。


中くらいの木    肌勢とみ子

心の中に大きな木があれば
どんなに頼もしいことだろう
つまらない思い違いをして心が揺らぐこともないし
小さな段差に躓いて転んでしまうこともないだろう

大きな木に決めていた
大きければ大きいほどいいと思っていた
空の上から丸見えだと気付かずにいたから
張り出した枝の先まで葉を茂らせるには
どれほど多くの水が要るか知らずにいたから

(つがい)のムクドリが選んだのは庭のハンカチの木
小さくはないが天を突くほど大きくはない
いわば中くらいの木だ
成長点を切られて幹の周りを囲むように
四方八方に枝が出て天然の笊のようになったところに
お誂えむきの巣が出来上がった

中くらいの木の上の巣は
近くの大きな枝で雨と直射日光から守られ
足元の小さな木に猫の視線を遮らせて
安全に雛を育てた

心の中に木を植えよう
葉が風にサラサラと鳴る
中くらいのハンカチの木を


肌勢とみ子詩集『浄玻璃の鏡』(土曜美術社出版販売)より


◆未だ見ぬものがある、ということは、残り時間少ない者にとっては、この先の細径を歩む足元をずいぶん明るいものにしてくれる。




| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml