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高野喜久雄「眼」[2021年01月21日(Thu)]

DSCN4719.JPG

***


眼   高野喜久雄


どんな「遠さ」
ひたすら見続けて来たのでしょうか
生まれた時は
どの赤ちゃんの眼も ひどい遠視とか

だがやがて 眼は堕落する
せわしなく 眼は近いものだけを見て
見たものと 同じほどにこわれる
あの「遠さ」 あったことさえも忘れる

とはいえ 美しく老いた人
眼は また赤ちゃんの眼に帰り
どの「遠さ」見つめようとしてか
その遠い眼を さらにつむっては凝らします


『出会うため』(思潮社、1995年)より。

****

◆問わず語りに往時を思い出して語る人は眼を開けている必要がない。
ありありとその光景とそこに居た人、その表情を何度も見てきたし、やがて、いつでも目の前にひろげて飽かず眺めて来たであろうから。

それは見たものを全的に受け容れて見ることのようだ。

世界に無条件に受け容れられて生まれてきた幼き者は、満目のくさぐさのものを全的に受け容れて生きてゆく、ということだろうか。
とすれば、それは受け身の営みでは全くなくて、すぐれて能動的な生のあゆみということになるだろう。


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