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ふしぎなめ[2021年01月05日(Tue)]

◆昨日と同じく米川和夫『北の十字架 ポーランド詩集』(青土社、1987年)より、子どものための詩を一つ。


ふしぎ ふしぎ
       ユリアン・トゥーヴィム

             米川和夫・訳

あるひ まなつのまっさかり、
あおいゆきが ふりました。
ワンワン トリがほえました。
チュッ チュッと イヌがなきました。

そらいろをした はらっぱを
ウシが フワフワ とびました。
そらでは みどりのおひさまが
うたを うたって おりました。

はなのうえには チョウチョウが
なんと トリのす かけました。
なにもかも みな ほんとうに
アッというまの できごとです。

こんなふしぎな よのながめ
のこらず こうしてみたときは、
わたしは ちょうど りょうのめを
あけずに とじておりました。

それから また めをあけたなら
なにもかも スーッとなくなって、
あたりのようすは もとどおり
いつものように なりました。

めをあけて みるものはみな
のこらず きれいなものばかり、
でも、それからというものは
よくめを わたしは とじるのです。




◆「子どものための詩」として収録された4名の内、ユリアン・トゥーヴィム(1894-1953)の一篇。トゥーヴィムはユダヤ系の人で、ナチを逃れてフランスに亡命、のちブラジルに渡った。

両目を閉じて見る不思議な世界を知ってしまった人は、再び目をあけて見る世界が万が一「きれいなものばかり」でなくなってしまった時でも、子どもの目を決して失わないだろう。
そればかりか、世界から輝きを奪ったものを見失わないよう、両眼を見開くことも知っているだろう。


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