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かながわ安保法制違憲訴訟10月15日[2020年10月13日(Tue)]

かながわ安保法制違憲訴訟
10月15日(木)第12回口頭弁論


横浜地裁 101号法廷
   JR関内、もしくはみなとみらい線日本大通駅下車

2020年10月15日(木)14:00

集合時間 13:30…横浜地裁、南側正面入口

傍聴抽選締め切りは13:40ころの見込み

◆コロナにより半年延期となった裁判がようやく再開となる。
政府は安保法制・共謀罪・特定秘密保護法・改憲の問題点を指摘し批判の声をあげた学者たちへの露骨な制裁によって日本学術会議全体を権力に従わせようとしている。
大学等の軍事研究協力を進める意図が背景にあり、学術会議会員任命をめぐる官邸の介入はすでに2016年から始まっていたことが明らかにされている。

安保法制違憲を法廷において明らかにするこの裁判がますます重要な意味を持つことになった。

◆今回は原告本人への尋問が予定されている。
コロナ対策で傍聴できる人数に限りがあるものの、YWCA3階ホールで報告集会も行うので、傍聴抽選にはずれても是非参加を!
 横浜市中区山下町225

*******


終わりと始まり ヴィスワヴァ・シンボルスカ
               沼野充義・訳

戦争が終わるたびに
誰かが後片付けをしなければならない
何といっても、ひとりでに物事が
それなりに片づいてくれるわけではないのだから

誰かが瓦礫を道端に
押しやらなければならない
死体をいっぱい積んだ
荷車が通れるように

誰かがはまりこんで苦労しなければ
泥と灰の中に
長椅子のスプリングに
ガラスのかけらに
血まみれのぼろ布の中に

誰かが梁を運んで来なければならない
壁を支えるために
誰かが窓にガラスをはめ
ドアを戸口に据えつけなければ

それは写真うつりのいいものではないし
何年もの歳月が必要だ
カメラはすべてもう
別の戦争に出払っている

橋を作り直し
駅を新たに建てなければ
袖はまくりあげられて
ずたずたになるだろう

誰かがほうきを持ったまま
いまだに昔のことを思い出す
誰かがもぎ取られなかった首を振り
うなずきながら聞いている
しかし、すぐそばではもう
退屈した人たちが
そわそわし始めるだろう

誰かがときにはさらに
木の根元から
錆ついた論拠を掘り出し
ごみの山に運んでいくだろう

それがどういうことだったのか
知っていた人たちは
少ししか知らない人たちに
場所を譲らなければならない そして
少しよりももっと少ししか知らない人たちに
最後にはほとんど何も知らない人たちに

原因と結果を
覆って茂る草むらに
誰かが横たわり
穂を噛みながら
雲に見とれなければならない


 詩集『終わりと始まり』(未知谷、1997年)より

大木毅『独ソ戦争 絶滅戦争の惨禍』(岩波新書、2019年7月刊)が12万部を越すベストセラーになったという(10/13朝日新聞朝刊「ひと」欄)。

アジア太平洋戦争での日本人の死者310万人余という数字は知っていても、独ソ戦におけるソ連の犠牲者2700万人という数字は広く知られているとは言い難い。第2次大戦期の欧州の政治状況や軍事的対立とその結果について、我々の多くは傍観者であった。敗戦後の北方領土問題も独ソ戦における甚大な被害を念頭に置かなければよく理解できないだろう。

◆祖国ポーランドがナチスドイツ、続いてソ連の侵攻、国土の分割に見舞われ、世界大戦に巻き込まれていった時代に青春を過ごしたシンボルスカ(1927-2012)にとって、戦争は遠い海の彼方のものではなかった(1944年のワルシャワ蜂起では愛する従兄を失っている)。

草むらに覆われて横たわる者が自分ではないという保証などないことを知っている以上、戦争の結果が次の原因となっていく兆候を見逃さず警告を発し続けることは、詩人であれ学者であれ、人に押しつけることのできない責務として引き受け、行動するほかないのだ。



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