CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2020年06月 | Main | 2020年08月 »
<< 2020年07月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
田村驤黶u恐怖の研究 8」[2020年07月23日(Thu)]

DSCN3894.JPG


恐怖の研究 8  田村驤

日と夜のわかれるところ
日と夜の調和と秩序のあるところ
日と夜の戦いのあるところ
それは
一本の針の尖端
無名の星の光りにひかる針の尖端
歴史の火の槍
ふるえる槍の穂先



*昨日と同じく青木健『田村驤黹Gッセンス』 (河出書房新社、1999年)より

◆針一本をみつめることから分け入る想像力の宇宙、そこに次々と生まれ、ふるえ、咆哮し、争闘と興亡を繰り広げるいきものの歴史と色彩と音楽、つまりはすべてを10〜0までの連作にした詩群、その8。
「針」の尖端は明と暗の分岐点であり、闘いぶつかり合う日と夜が不思議な調和と沈黙を一刹那だけ実現させる処であり、星の光りを一点にとらえて運命を啓示する地点である。

「針」が歴史を開く「火の槍」としてイメージされるとき、それを握っているのは自分自身である。
その穂先が「ふるえる」のはそのためである。
同時にその穂先は戦火をもたらす、まさに「火の槍」にほかならない。それゆえに触れるものすべてを焼尽させる魔力をもって炎がそこに「ふるえ」ているのだ。

◆たとえばコロナ禍の極点の一つをそのように視る者はどれだけいるだろうか。


*以前「恐怖の研究」をいくつか読んだ時にこの「8」も取り上げた。
その頃と現在とでずいぶん違ったものも、相変わらずのこともあるが、世界全体がウイルスで日も夜も明けぬ今現在ではさらに別の光が「針の尖端」に凝集していることを知る。

【2018年10月29日の記事】心を偽造するわけにはいかない
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1031





| 次へ
検索
検索語句
最新コメント
岡本清弘
ト・ジョンファンの詩「蔦」 (09/12)
ト・ジョンファンの詩「蔦」 (09/12) 伊東
おべだふり (06/20) 岡本清弘
唐木順三のことば (06/13) アルピーヌ
唐木順三のことば (05/23)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml