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木原孝一「ちいさな橋」[2020年07月12日(Sun)]

DSCN3816.JPG

(あぜ)にアオサギが並んでいた。この四羽のほかに左方にもう一羽いたのだが、四羽のソーシャル・ディスタンスの列には加わらないままだった。
もっともこの四羽も、思い思いのポーズで、間合いも律儀な等間隔ではない。

*******

ちいさな橋  木原孝一

生まれたその日から
そのことだけを習ってきた
この世界に橋を架ける できるだけ多く橋を架ける

朝の逆光線のなかで
私はビルとビルとの細い隙間に橋を架ける
目的もなく
かけあしで急ぐひとの 心と心の裂けめに橋を架ける
だが
引き裂かれた心と心とのあいだは
もうだれの手にもとどかない距離になっている

夕暮れの赤外線のなかで
私は過ぎゆく瞬間と来るべき瞬間に橋を架ける
理由もなく
うなだれて歩くひとの愛と憎しみのあいだに橋を架ける
そしていつかは
人間と人間とのあいだに 時と場所とのあいだに
どんな暴風雨にもこわれない橋が完成されるのを夢みる

生まれたそのときから
このことだけを考えて生きてきた
この世界に橋を架ける できるだけ多くの橋を架ける



山下洪文『木原孝一アンソロジー 血のいろの降る雪』(未知谷、2017年)より

***

◆沖縄の米軍基地に60名以上のクラスターが発生したとの報。
日米地位協定のおかげで彼らは検疫も免除されている。
日本の基地から韓国に移動して、現地での検疫で感染が確認された米兵士もいるという。
日本だけが特殊な状態に置かれているのだ。

◆その韓国では「いつでも・誰でも・何回でも」PCR検査が受けられる体制が作られつつあるという。

首都圏の感染者が急増の様相を示している只中、川崎市で小学校の先生の感染が判明した。
再開された学校で、無症状であっても検査を受けられ、安心して授業や給食調理、図書室で子どもたちを支える体制を作り上げることが必要なはず。

第二波が襲来した、と専門家は状況を憂慮している。しかし政治の側からは明確なメッセージも方策の呈示もない。足もとを見ない者に未来は見えておらず、従ってその方向すら示せないのだろう。



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