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「もうすこしで/しきさい に なってしまいそうで」[2020年06月18日(Thu)]

◆朝の散歩で出会った、地を這うように咲く小さな花。

DSCN3690.JPG

梅雨空には白い色が妙に目立つ。
十字形で飾り気が全くない、と見えたが近づいて見ると花はボウッと霞んだように見える。小さな羽毛をまとって実はずいぶんお洒落なようだ。

DSCN3691メリケンムグラ.JPG

調べたら、メリケンムグラという帰化植物で、「メリケンの葎(むぐら)」という名前の通り北米原産。最初に発見されたのは1969年、岡山で最初に発見され、主に西日本で見られる、と書いてあった。してみると、関東辺りでは未だそんなに広がっていないのか。

花の大きさは1センチ余り。息を詰めて見出されるのを待っていたような。

*******


はくちょう   川崎洋


はねが ぬれるよ はくちょう
みつめれば
くだかれそうになりながら
かすかに はねのおとが
   
ゆめにぬれるよ はくちょう
たれのゆめに みられている?

そして みちてきては したたりおち
そのかげ が はねにさしこむように
さまざま はなしかけてくる ほし

かげは あおいそらに うつると
しろい いろになる?

うまれたときから ひみつをしっている
はくちょう は やがて
ひかり の もようのなかに
におう あさひの そむ なかに
そらへ

すでに かたち が あたえられ
それは
はじらい のために しろい はくちょう
もうすこしで
しきさい に なってしまいそうで
     
はくちょうよ



小海永二編『精選 現代詩全集』(ぎょうせい、1982年)より

◆今朝の小さな白い花を見たあとに「はくちょう」の詩を読むと、「もうすこしで/しきさい に なってしまいそうで」のくだりがスッと胸に入り込んでくるように感じる。
「はくちょう」は鳥の中では相当に大柄な生き物なのに、この詩では、「メリケンムグラ」の花のように、あえかな、と言いたいほどに小さな掌中の命として見つめられている。



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