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決められないオトナたち[2020年06月03日(Wed)]

DSCN3604泰山木.JPG
タイサンボク(泰山木)。「大山木」と字を宛てる場合もあるようだ。

めしべの根元までよく見えるほどに花開いていた。
そういえば1年前にも出会った花だが、今年は散歩コースの一つで遭遇。
遠目に大きく白い花が幾つも見えた。近づいて見ると樹高10メートル近く。名前のごとく高さも葉も花も大らかだ。

手元の牧野植物図鑑(学生用)では「ダイサンボク」と濁点付きで書いてある。「タイサンボク」のほうが一般的ではないかと思うのだが、どうだろう。 

*******


決められないキヨシ君   大橋政人


キヨシ君は決められない
朝起きても
ニコニコ笑っているばかり
何か言われると
ハイと返事をするが
何もしない

学校へ行くか行かないか
決められないけど
友だちが呼びに来るから学校へ行く
学校へ行っても
キヨシ君は決められない
この前の写生大会では
まず画用紙の裏に名前を書いて
と先生に言われて
画用紙のどっちが表で
どっちが裏か決められなくて
ずっと画用紙を見ていた

学校帰りの踏切でも
停止線のところで
右見て左見てまた右見て
足を出すか出さないか決められない
キヨシ君は
いつまでもそこに立っている

この間は
キヨシ君が行方不明になり
みんなで探しまわったら
田んぼのまん中で
ポツンとしゃがんでいた
U字溝に水が流れているのを見ていた
みんなで駆け寄って声をかけたら
下から見上げてニコっと笑った


大橋政人『朝の言葉』(思潮社、2018年)より。

***

◆キヨシ君は「決められない」のでなく、人の決めた「決まり」や約束事から限りなく遠いところに魂が向いている子だった、ということが最終連で分かる。

◆ひるがえって今は、「インクルーシヴ教育」だの「合理的配慮」だの、与えられた言葉に拠るのでないと何も決められないオトナたちばかりの時代だ。
キヨシ君の友だちのように、「みんなで探しまわった」り、「みんなで駆け寄って声をかけた」りした子たちが、役所にも政治の世界にもほとんどいないからだな、たぶん。


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