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〈ゆりあげられ ゆりさげられ〉[2020年02月21日(Fri)]

DSCN2789.JPG
昨日とは別の場所。青空に映えるさまは何ともいえないのだが……。

*******

◆新型コロナウィルスの市中感染が表面に現れ始めた。
外出は自重しているが、糧食調達に出ないわけにはいかない。

ドラッグストア、どこもマスクや消毒用アルコールなどは払底している。
この国の人口が急膨張したかと思えるほどの需要増である。

クルーズ船乗客の感染者が亡くなった。手当てを施されるのが遅れたと聞いては人災と言わざるを得ない。

(おか)の上の人間は己のことにのみかまけて、船の中で耐えている人たちへの想像力を欠いていた。
それをしも「島国根性」と言うのではないか?

脆く危うい社会に辛うじてしがみついているのだと思わないわけにはいかない。
せめて人を押しのけるような振る舞いだけはやりたくないと思うばかりだ。

***


漂流  萩原貢

悪寒にめざめると
屋根がない 部屋がない
いつのまにかベッドが流されているのだ
地吹雪の野を。

笹舟のように かるくかるく
ゆりあげられ ゆりさげられ
まだ だれも還って告げたことのない
大きな闇にむけて。

遠い神経の雑木林のむこうに
一瞬 あかりがまたたく。
ぐんぐん流されて
目のくらむ 切りたつ世界の涯へ。

直径16センチメートルの
頭蓋骨につつまれた漆黒の宇宙。
ゆめもうつつも 死も生も すべて この闇の中のかすかなできごとにすぎない。
風がやんで

螺鈿の朝がひろがる。
人間の頭がひとつ ゴロンとなげだされていて
そいつがいったい どんな夢をみているやら
ときどき息をつまらせたりしながら。 



小海永二・編『今日の名詩』(大和書房、1990年)より。

*萩原貢(はぎはらみつぐ)氏は小樽の詩人。
半世紀以上の活動が続く小樽詩話会の創立以来の会員と聞く。



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