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青春の光[2020年02月04日(Tue)]

DSCN2712.JPG
ムクドリたちが朝食タイム。

***


光のなかで    清水哲男  
   ー新井清に

光のなかで
鳥は歩むだろう
風のなかで
什器(じゅうき)は澄むだろう
ひとつの星の下で
水音が触れあい
ひとつの未来をめぐって
火は流れるだろう
哀しみは
酒のように燃え
弓なりになって
音楽は残るだろう
ささえるべき多くのもの!
そのひとつひとつが
果実のように充ちるとき
ひとはもっとも
若くあるだろう



大岡信[編]『ことばの流星群 *明治・大正・昭和の名詩集*』(集英社、2004年)より

◆「〜だろう」という繰り返しを手がかりに全17行を4行ずつのパートに分けることができる。
その場合、冒頭4行は「鳥は歩むだろう」および「什器は澄むだろう」の2つの「だろう」を含むことになるが、この4行は「光」と「風」というまぶしく匂い立つものによって構成された対句であるから、小さく分かつよりも、一つのまとまりとして読むのがふさわしい。

青春を讃えるこの詩においては、鳥が歩む野外同様、什器が並ぶ屋内も光に包まれ風が吹きかよっているのだ。

◆同じ星のもとで同じ未来に向けて篝火を高く掲げた者たちの魂の交歓と歌声がある。

最終パートは「ささえるべき多くのもの!」という感嘆を含んだ、ここだけは5行のまとまりとして青春讃頌をしめくくる。

◆繰り返される「〜だろう」は、確信をこめて未来の結実を予祝することばにほかならない。
すなわち、ことばを発することが実現をもたらすのであり、実りを手にした者たちはその瞬間において青春のエネルギーを最大に発揮して輝くのだとする。
それは、密室の孤独とは無縁の、むしろ連帯によって恵与された栄光というべきだろう。

***

DSCN2713.JPG



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