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菅原克己「朝」[2020年01月30日(Thu)]

DSCN2640.JPG

地元の高校のマラソン大会に向けて練習が始まっていた。俣野橋の少し北までが男子のコース。
練習は俣野橋のところで折り返していた。

*******


朝  菅原克己

朝がくると
僕も朝。
光の箒(ほうき)
空間を一転して
ぼくを追い出した。

山からオルガンが鳴り出す、
野いっぱいに。
子供らがならんで来る、
小さい脛(すね)が翅(はね)のように光って。

空気はオパール色のドウム。
地上はゆれる一枚の板。

子供らは身をひるがえし、
身をひるがえして、
素早くぼくを駈けぬける。
朝へ。
ぼくのうしろへ。
ぼくが出て来たために戻れないでいる
すぐそばの、過去へ!

ここではすべて明らかだ。
ぼくが来て、
どこに行くかさえ。
そして、ぼくは何か驚いている。

朝、浮んでいる地上。
光る立方体の底。


*第4連「ぼくのうしろへ」、原文は「うしろ」に傍点。

大岡信[編]『ことばの流星群 *明治・大正・昭和の名詩集*』(集英社、2004年)より。

◆第4連、子どもたちが「素早くぼくを駈けぬける」シーンがあざやかだ。


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