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かすかに耀うてくる/しずかな威厳にみちたなにものか[2019年11月09日(Sat)]

DSCN2159-X.jpg

見るからに冷たそうな川面をカモたちは水音高く遊ぶ風情。

*****

◆ベルリンの壁崩壊30年という。

◆昨日8日、デモが続く香港で抗議活動に参加していた一人の学生が命を落とした。
周梓樂(しゅうしらく)さん、22歳。
その志を無にせぬために――


花のようなものが  三谷晃一

花のようなものがある

世界が暗くたそがれているので
はつきりとはみえない

僕らはその方に近づこうとしているのか
ずつと遠退きつつあるのか
それさえもわからない
けれどもかすかに耀(かがよ)うてくるものがある
争うことのできない
しずかな威厳にみちたなにものかだ

多くの眼がそれをまさぐつている
熱を病んだつかれた眼
その切なくふるえる視線が
はじめて世界の最後の内部照明を捉えるとき
  
そのとき
僕らのうちにある
僕らの暗黒のなかに

すべての
バリケートと反目の内側から
すべての
廃墟と沈黙の上をこえて

僕らはよびかわす
お互の名を
僕らは覗きあう
お互の眸のなかのはげしい不安とおののきの色とを

……………
疑いなく
そのとき
近づく



*下線を引いた2箇所の「とき」、原詩は傍点。
『三谷晃一詩集』(土曜美術社、日本現代詩文庫、1989年)に拠った。
三谷晃一(1922-2005)は戦後、福島民報社に勤務、論説委員長もつとめた。




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