そんなときはないか[2019年10月15日(Tue)]
画面中央、森を背景に白いひっかき傷のように見える幾つもの点々は鳩の群れ(下はややズームして撮ったが動きのあるものは難しい)。
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ある日ある時 黒田三郎
秋の空が青く美しいという
ただそれだけで
何かしらいいことがありそうな気のする
そんなときはないか
空高く噴き上げては
むなしく地に落ちる噴水の水も
わびしく梢をはなれる一枚の落葉さえ
何かしら喜びに踊っているように見える
そんなときが
*『黒田三郎著作集T』(思潮社、1989年)によった。
◆国会中継もスポーツの実況中継も、ひたすらな空言の応酬にしか感じられないときがある。
台風被害の「全容明らかならざる」ことをどう受けとめているのかレポーターからもスタジオからも伝わって来ないまま、掻い撫での「報道もどき」がそれらの間をのっぺりと埋める。