• もっと見る
« 「畑バカとなった母」2:木村迪夫「夢の記録」 | Main | 木村迪夫の〈涙の箱〉:「マギノ村・夢日記」より »
<< 2026年10月 >>
日 月 火 水 木 金 土
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
ハン・ガン『涙の箱』[2026年09月07日(Mon)]

◆2024年にノーベル文学賞を受けたハン・ガンの『涙の箱』を読んだ。
作品はむろん良い。翻訳(きむ ふな)も良い。日本語版の装画・挿絵(junaida)も良い。
すべての人に贈られた童話だ。

主人公は〈涙つぼ〉というあだ名の子ども。
ある日、村に黒い服のおじさんがやってくる。
おじさんは黒いカバンの中にたくさんの「涙」を持っている。
ただ、未だ持っていない「純粋な涙」を探しているのだ、という。
「自分が泣いていることすら気づかずに流す……、特別な理由はないけれど、この世のすべての理由で流す……、世界で最も美しい涙」……

〈涙つぼ〉は、おじさんとともに、みっつの山を越えてゆく旅に出る。そこには涙を買いたいという人が待っているというのだ……


ハン・ガン「涙の箱」表紙.jpg

ハン・ガン『涙の箱』(訳:きむ ふな、評論社、2025年)/装画・挿絵:junaida

***

◆これを映画にしたいと思う人がきっといるだろうな、と思った。それを観てみたい。
実現するなら、ひとつだけお願いしたいことがある。

この本で68ページ、「青い明け方の鳥」が「この世のいかなる音にも似ていない音で鳴いた」――この場面にぜひ、最高の音楽を――。



この記事のURL
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/3892
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
検索
検索語句
最新コメント
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml