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朝の墓参〜明倫学舎へ[2026年04月17日(Fri)]

DSCN4608.JPG

松の雄花が目にまぶしい。
前日の雨も晴れた朝の光もともに恵みだ。

***

◆朝、再びO君のお墓に詣で、お線香をあげて去ろうとした時だった。曇り空にわずかな青空が見えて墓石が急に明るくなった。見上げると背景が曇り空のままなのに墓石だけが輝いているように見える。だがすぐに日が陰る。そんな明滅をゆっくり二三度繰り返す。そのたびに「O家合葬墓」と自然石に刻まれた文字もゆっくり瞬きするかのように明滅する。

背後に回ると「平成元年十月/M修復」と父君(であろう)の名とともに、この石が置かれた年が誌されている。
人の背中のような丸みを帯びた墓石に懐かしさを覚えて手を触れてみた。
ベージュ系の御影石と思われる墓ははやくも苔をまとい始めているが、ほのかな温かみを伝えてくる。
見上げると高いところにぽっかりと青空がのぞき、朝のお日様がようやく姿を現した。
小雨降る昨日は分からなかったことだが、O家のこの墓は東方を向いて立っていることが分かった。

***

◆墓苑を後にして明倫館に向かう途中、街の人から「おはようございます」と声をかけられ、荷物を背負っているから「どちらから」と問われる。神奈川から、と答えると、その方も息子さんが神奈川に居るというのでしばらく立ち話になった。
息子が帰って来た、と思えるくらいだと嬉しそうに話してくれる。息子さんはこちらよりよっぽど若いはずだろうと想像するが、わが子の帰郷と思ってもらえること以上の歓待はなかなかないだろうと、こちらまで嬉しくなる。萩の街の気取りのなさを感じて、また来たいと思わせるものがある。声をかけて下さったことに感謝である。



DSCN4607.JPG

萩の旧藩校・明倫館(明倫学舎)。最初の写真の赤松が出迎えてくれる。
丁寧に整えられた学び舎だった。

学びの主人公である子どもたちが大事に扱われている。ここに来る途中、見かけたどの子たちもそんな空気を呼吸しながら登校しているように見えた。





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