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テンランなるもの[2026年03月12日(Thu)]

◆「天覧試合」なるものが何十年ぶりかに東京ドームのゲームであった。
今回のWBCはテレビでなくネット配信となったこともあり、代わりにラジオで実況中継があった。
アナウンサーも慣れぬ皇室敬語を嚙みそうになりながら読んでいた。
たとえば「行幸啓」。読み方は、「ぎょうこうけい」。天皇のお出ましを意味する「行幸」と皇后などの外出を表す「行啓」を合わせた語だ(順番がレディファーストではないナ)。

◆耳で聞いて漢字が思い浮かぶ人は今どき少数派だろうか。
ならば、実用的な国語を学ばせる「論理国語」、あるいは「言語文化」あたりで、由緒正しき伝統として、これらの特殊な敬語も必修とすべし、などと次期学習指導要領に盛り込まれるのだろうか?(併せて総合的学習とか道徳の時間で、こうした言葉が聞こえたら、即その場で直立不動の姿勢を取れるよう、身体訓練も行うのかもしれない。

◆それはさておき、天覧を終えて球場をあとにする天皇一家、それを見送る態度に問題があったとして、M選手が指導を受けたとか。
ガムを噛み腕組みしていたのがけしからんのだそうだ。
天皇の人間宣言から80年、ロケットが、ドローンが天翔ける21世紀になったというのに不自由なことだ。
誰か監視役がいるのだろう。それをまた喋々する無責任な集団が我々を取り巻く。

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