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やまもとさいみ「こんな日は」[2025年12月02日(Tue)]


こんな日は   やまもとさいみ


こころ縮んだ
こんな日は
空を見上げてみる
その向こうにある
世界のできごと
宇宙の果てなど
考えてみる

あたまパンク
こんな日は
ただただ歩いてみる
見える風景
からだひねって
違った角度で
撮ってみる

じぶんが嫌い
こんな日は
ごろんと寝転び
目をつぶる
暗闇に見える
湿った階段
下りてみる

こころ折れた
こんな日は
ゆっくり本棚
眺めてみる
まじめな顔でならぶ本
てきとうに取って
ひらいてみる
深呼吸ひとつするみたいに

そう、こんな日は



 やまもとさいみ詩集『こんな日は空を見上げて』(土曜美術社出版販売、2024年)より
 

◆縮んだ「こころ」は、空を見上げたそのあと、どうなっているのだろう。
折れた「こころ」は本をてきとうに取ってひらいてみたそのあと、どうなっているのだろう。

それは、この詩人にしか分からないはずのことなのに、これを読むこちらも、つい空を見上げたり、てきとうな本を一冊ひらいてみたくなっている。
この人の「こころ」とこちらの「こころ」とは、まったく別ものであるはずなのに、同じように脈打ち、やわらかくあたたかい思いが全身にゆっくり広がってゆくのを互いに確かめているように思える。――それはなぜ?













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