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見上司「たとえば千年」[2025年10月12日(Sun)]


たとえば千年   見上司


たとえば千年
雨が
ふりつづけたら
いちどもやまずに
ふりつづけたら
せかいは
うつくしく
生まれかわれるだろう

とある日
とうとうはれた日が
おとずれるのだ
そのときそらに
とてつもなく
おおきな虹が
あざやかにかかるだろう

それをみるひとが
だれひとりいなくても
虹は
このうえなく
うつくしいだろう


  『虹のような日』(土曜美術社出版販売、2023年)より


◆見上 司(みかみ つかさ)詩集『虹のような日』の掉尾を飾る詩。

詩集にはウクライナ戦争を主題にした詩群もある。
そこではリーリヤ、ミハイル、ドミトロといったそれぞれ固有の名前を持つ若者たちの恋や別れ、さらに戦場での死もが描かれる。

この世界の平和と美への祈りが、どの作品にもこめられている。それを象徴するのが詩集名にもある「虹」だ。詩人の心の中核に大きく架かる虹。



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