◆
マサキの赤い実、だいぶ減った。
つややかな色を誇らしげ見せる実もあれば、割れてしまったものも。


メジロやヒヨドリが現れてもいいのだが、昼日中のせいか、彼らの姿は見えない。
でも木の下には、鳥たちのフンが置き土産のようにたくさん落ちている。
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◆マサキと対照的に地味な色の
キヅタの実は、今のところ誰もついばみに来ないようだ。

実は黒褐色というのか、いかにもシブイ。そこがいいと寄って来る鳥だって居そうなものだが、未だ熟していないのだろうか。

それにしても、草木や鳥、虫たちの生態を殆ど知らないことに愕然とする。
――さて、彼らの方は人間をどんな風に眺めているのだろう?……どうにも食えないやつ、とでも?