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片山敏彦「転生」[2024年06月17日(Mon)]

◆昨日の乗松巌「自由」の像(日比谷公園)には他にも鑑賞者がいた。
一匹のカミキリムシである。

DSCN8125[自由の像]を慕うカミキリムシ.JPG

万成石の台座にジッとはりついたままみじろぎもしなかった。


***


転生   片山敏彦


人間たちと動物たちは
いろいろな本能でできており
天使たちは
いろいろな光線でできている

或る日 人間の本能が
生きるための必要を忘れて
歌うことを発明した。
歌は光線のように
本能から溢れ出て天がけった。

歌の中には
本能の悲しみ 本能の喜びが生きていたが
それらが皆いくらか
光線に似てきていた。

高橋英夫『音楽が聞こえる ――詩人たちの楽興のとき』(筑摩書房、2007年)より

◆生きるための必要を忘れて歌い、それが本能から溢れ出たならば、命に限りあるものたちでも天使に近づく、というのであろう。

かのカミキリムシは、「自由」像が奏でる竪琴に耳を傾けていたのだろうか。
そうして、こんな夜中に、悲しみや喜びを歌ったりしているだろうか。



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