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むのたけじ「詞集たいまつ」〜〈まさかをやらかすとき〉[2023年12月04日(Mon)]

◆むたけじの『詞集たいまつV』からもう一つ――

1400
林の木の一本だけがゆれているのは、人かケモノかがゆさぶっているせいだろう。
林の木がみなゆれているのは、風が吹いているせいだろう。
全体と一部と両方をつなげてみつめることだ。
そうしないと、「まさか猿と風を見まちがえるわけがない」と言いながら、その「まさか」をやらかしてしまう。


『詞集たいまつV』(評論社、1988年)より

◆「まさか」をやらかしてしまったと、ほぞを噛むうちはまだいい。
疑心と不安が背中合わせであったことを少しは反省しいるだろうから。

恐ろしいのはその先だ。
「馴れ」がくる。先入観や憶測で行動しても平気になる。
同時に、使命感や正義というサングラスを通して「揺れる林」を見るようになる。
猿と思って引き金を引く。
人間を殺めているなどと感じなくなる。

二度目からは「やらかした」とも思わなくなる。
そうなってしまえば、自らを内側から滅ぼしているに等しいのではないか。



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