
造化の妙[2023年09月20日(Wed)]
◆稲刈りが始まった。
先日の豪雨で倒れた所から着手したところもある。
水路に沿って彼岸花が咲きそろった向こうに、刈り終えた田んぼが一枚見える。
◆昨日のニラの花とヒガンバナとが並んで咲いているところもあった。
赤と白の対照が面白い。植物としては類縁の種だそうで、育つのにふさわしい環境も一緒なのだろう。
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◆真紅のヒガンバナの中に、不思議な形のものを見つけた。
緑色の弧が組み合わさって、ラグビーボールかアーモンドのような紡錘形に見える。
中東のメディア、アルジャジーラのマークを細長くしたみたいにも見える。
肉眼ではっきり認めうるのに、レンズ越しではヒガンバナのボリュームに圧倒されて良く見えない。
しゃがんでできるだけ低い位置から撮ったら、下の写真のようになった。
形状はわかりやすく撮れたが、緑の鮮やかさはすっかり減じた。
◆それにしても、この不思議な形のものは何だろう…………
灯台もと暗し、足元に答えがあった。
メヒシバ(雌日芝)だ。下の写真のように穂が開いた状態なら、至る所でお目にかかる、キング・オブ・雑草と呼んでもよさそうなアノ草である。
*よく似たオヒシバ(雄日芝)も至る所に生えているが、線状の花穗の細さからいってメヒシバの方だろう。
**帰宅後、ネットで同様の画像を探してみたが、紡錘形のものは見当たらず、代わりに、穗が開く前の写真が見つかった。
下記のブログ、記事を下の方にたぐると、「ハクサ/メヒシバ」として緑色の棒状のメヒシバが紹介されている。「ハクサ」とは水戸周辺の呼び名のようだ。
★【ぶらっと 水戸】
⇒https://blog.goo.ne.jp/goooid0/e/49c01161e01011145132a1859931792a
それにしても、造化の妙というべき不思議なかたち。
暑さを口実に怠けていた散歩を再開して3日目、自然からの思いがけないプレゼントだった。