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日吉平「言の葉」[2022年08月27日(Sat)]


言の葉   日吉平


葡萄は終わった
梨も柿も
もう終わる
わずかな葉っぱだけが
色づいて残っている
枯葉は畑に積もり
腐葉土となり
木を育て
花を咲かせ
豊かな実を成らせる
落葉は
唇にも
つもり
言の葉となって
子供をはぐくむ



『わらべ詩(うた)(創風社出版、2017年)より


◆詩集には、この詩を皮切りに、〈葉〉をモチーフにした詩が五編続く。
題名を順に並べると、「言の葉の湖」「落葉のさんすう」「葉っぱ遊び」「茶葉」という具合だ。

描かれているのは若い緑葉よりも、たいてい枝を離れて散り重なり、水に(「茶葉」では〈お湯〉に)浮かんだりしている〈葉っぱ〉たちだ。

視線が下に向かいがちなのは詩人の年齢もあずかっている。
ただ、そのまなざしは〈葉っぱ〉に受け継がれ循環してゆく命に向けられている。
それゆえに、良い楽器の響きが遠くまで届くのと同じように、どの詩の言葉も、ずいぶんと遙かな所まで読む者の心を運んでゆく。


日吉平『わらべ詩』創風社出版2017年.jpg

*偶然だが、この詩集も、先だって取りあげた清水ひさし詩集『空のピアノ』と同じく、装画にピアノが描かれている。『わらべ詩』の装画の作者名は残念ながら記載がないけれど。

なお、これも偶然だが、日吉平(ひよし・たいら)氏も、清水ひさし氏と同年、1948年生まれの詩人だ。

★【8月22日記事 〈肘高く弾け〉清水ひさし「空のピアノ」
https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/2415


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https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/2420
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