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ナ・テジュ「祈り」[2021年11月29日(Mon)]


◆昨日と同じく『花を見るように君を見る』から――



祈り    ナ・テジュ
      
          黒河星子・訳

私がさみしいなら
私よりもっとさみしい人のことを
想ってあげられますように

私が寒いなら
私よりもっと寒い人のことを
想ってあげられますように

私が貧しいなら
私よりもっと貧しい人のことを
想ってあげられますように

ましてや私が卑しい身なら
私よりもっと卑しい人のことを
想ってあげられますように

そうして折に触れて
自ら問いかけ
自ら答えられますように


私はいま どこに来ているのか?
私はいま どこに向かっているのか?
私はいま 何を見ているのか?
私はいま 何を夢見ているのか?



ナ・テジュ(黒河星子・訳)『花を見るように君を見る』(かんき出版、2020年)より


◆凪いだ湖の波のようにゆっくりくり返され、足もとに寄せて来る言葉たち。

「祈り」は自らへの問いでもあり、それを促す力は、「信仰」というものから恵与されるのだろうけれど、それを持たない者にもひたひたと寄せて来る。

「祈り」という静かに沈思する姿でありながら、停滞や退行とは全く反対の、「見る」ことと「夢見ること」との二つどちらもゆるがせにしないよう、「眼」と「心」を働かせ続ける動的な生き方。


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