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谷敬「声」[2021年11月25日(Thu)]


声  谷敬


ひとが声をあげたのは
痛さからだったのか
まぶしさからか 青くながれるひもじさからか
夜になるとうるおってくる
小さな凹みに錘をたらして
逆円錐の対話にしずむ ものうさからか
それは痛い まぶしい風のように
水のように神に似ていて ひとびとは脚をひたした
声はひとことでよかった 合図だったから
空を指さす直立した風の言葉


『光、そして崖』(津軽書房、2000年)より

◆昨日の「噴火ののちに」と同じく、小詩集『ムサシノ』と題する連作詩篇の一つ。
この世界の濫觴から人の営みの歴史を全身で追う。
肉体を使いこなし、道具を手にし、狩り、育て、飢え、酔い、いさかいをし、それら起きたこと・思ったことどもを洞穴の壁に描き、文字を持つ人間。

文明が行き詰まりを迎えたり、退行したりしても、太初からやり直す根気とそれを支える記憶、そうしてともに再び立ち上がり叡智が我々には埋め込まれている、と詩人は確信しているみたいだ。




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