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塔和子「人の時」[2021年10月16日(Sat)]

◆ネット上に衆院選立候補予定者の広告が出没してわずらわしい。公示日前だが、問題はないのだろうか?
名前と顔だけでも相当に押しつけがましいものだ。
TVなら、点けなければ見ないで済むものを、時には画面の相当部分を占めて目障り。
モグラたたきのように「×」をクリックして消しながら、絶対に入れないゾ、という気持ち固めて行くことになる。

TVにしてからが与党総裁戦の辺りから一方的に一政党のボス決めにふんだんに時間を与えていた。
国会解散前後から野党代表をスタジオに呼ぶ番組もあるが、時間配分にしてからが公平ではない。

◆自民党新総裁のキャッチフレーズに「寛容な政治」というのがあった。
これも押しつけがましいばかりか、下々を見下すニュアンスを含んでいて、倨傲尊大である。
そのことを奇異に感じない我々自身も鈍感になっているのだろう。

ロクでもない政治に民草まで寛容であってはならないと思う。


*******


人の時   塔和子



どんなところに逃げ込もうとも
はりめぐらされた時の網目から
逃れるすべはない
ゆうゆうと口笛をふいてすごす人も
むだ口やおあいそ笑いにすごす人も
いつも口元に崇高な微笑をたたえて
奥深い
真理のために身をささげて暮らす人も
いちように
同じ時の中に置かれ
時は秒毎に生きている時間を削っている
  人は削られながら
  生きている地歩を
  かためているという確信を深め
  ゆるぎない地位
  ゆるぎない暮らしを追って余念がない
けれども時は
鋭い刃物で休むひまなく
誰の時間も削りとり
人がゆるぎないと思うとき
時も
しっかり削りとって
人の思いとは別に
いっさいは終る



塔和子詩集『不明の花』(改装版 海風社、2006年)より






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