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大手拓次「母韻の秋」[2021年10月11日(Mon)]


母韻の秋  大手拓次


ながれるものはさり、
ひびくものはうつり、
ささやきとねむりとの大きな花たばのほとりに
しろ毛のうさぎのやうにおどおどとうづくまり、
宝石のやうにきらめく眼をみはつて
わたしはかぎりなく大空のとびらをたたく。



原子 編『大手拓次詩集』(岩波文庫、1991年)


◆昨日(吉野弘「或る声・或る音」)の幼子に代わって、この詩では、「わたし」自身が小さなうさぎのようになって、深まる秋の空に目を見開いている。

ながれ去るもの、響きうつろうものたちの名を数え挙げずとも、また、花たちの名をいちいち示さずも、どれもが「わたし」を引きつけ、あこがれを掻き立てずにはいない。

それらのことばの響きには、変化と実り、誕生から死、そして再生に至るすべてがある。




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