強制送還に初の違憲判決[2021年09月23日(Thu)]
ヤナギバルイラソウ(横浜市中区日本大通、横浜地裁前で)
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強制送還に初の違憲判決
◆政治的な理由による難民申請を却下されたスリランカ人男性2人が東京入管によって出身国に強勢送還された件の控訴審で、東京高裁は原告勝訴の判決を出した。
2人は2014年に「難民申請の不認定に対する異議申し立て」の棄却を伝えられた翌日に強制送還された。送還の40日前に棄却決定が出ていたにもかかわらず、男性たちが訴訟を起こす前に送還するために、あえて告知を送らせたものだと認定し、「憲法32条で保障する裁判を受ける権利を侵害した」と判じたものだ。
◆日本の入管行政の、人権を無視したやり方がここでも指摘されたことになる。難民認定のしくみの欠陥は幾度も指摘されてきた。根本的に見直さねばならない。
【朝日新聞9/23(村上友里)】
★裁判受けさせず送還、違憲 入管、難民不認定巡り 東京高裁判決
⇒https://digital.asahi.com/articles/DA3S15052680.html
【東京新聞9/23(望月衣塑子)】
★スリランカ人強制送還巡る違憲判決 弁護団「歴史的な意義」 続いてきた難民申請者への「残酷な取り扱い」
⇒https://www.tokyo-np.co.jp/article/132520?rct=national