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「9・11」20年[2021年09月11日(Sat)]

◆9・11から20年

バイデン米大統領は9・11関連の機密文書を公開するつもりだという。
アフガニスタン駐留は混乱だけを残した。撤兵はトランプ前大統領による既定路線ではあったが撤収計画はズサンだった。
日本政府も米国頼みに慣れすぎてか、多くの人々を置き去りにした。

その一方でバイデン大統領は退陣間近のスカ首相を呼びつけた由。
かつてカンボジア難民受け入れを日本に承知させたことにならって、アフガン難民への対応を求めてくるのか。
そうした人道上の案件ならばうるわしい連携と言えようけれど、巷では、ニッポンをさらにコントロールしやすくするために、次の首相は誰某にせよ、と因果を含める狙いかと噂されてもいる。

ジョージ・W・ブッシュ時の小泉純一郎以来の対米従属がさらに進みそうな形勢。
(渡米した小泉首相がプレスリーを歌ってみせ、ブッシュ大統領が当惑していたシーンは象徴的だった。)

*******


礼節   石原吉郎


いまは死者がとむらうときだ
わるびれず死者におれたちが
とむらわれるときだ
とむらったつもりの
他界の水ぎわで
拝みうちにとむらわれる
それがおれたちの時代だ
だがなげくな
その逆縁の完璧において
目をあけたまま
つっ立ったまま
生きのびたおれたちの
それが礼節ではないか



『新選 石原吉郎詩集』(思潮社、新選現代詩文庫、1979年)より

◆「パラレル・ワールド」という言葉で、矛盾のまま突き進む大博打を言いつくろったIOC役員がいたが、この詩の「他界」はむろん、そうしたゴマカシや遁辞ではない。

◆相接しながら文字通り別の世界であるこの世とあの世。
こちら側で「生きている」ことがあちら側に行ってしまうことより上等だと考えることは、こちらの世界のモノサシで測れば、という前提にしか判断の根拠がない。
そのモノサシがあの世でも通用するかどうか、誰も確かめた者がいない。
思い込みにアグラをかいているのは、死者たちは黙したまま感情も持たないと決めつけているに等しい。

◆そもそも多くの人間は自分たちが「この世」の側に「生きて」いると信じているが、本当にそうなのか?
沈黙に耳を塞いで口にするとむらいの言葉は、真に「生きている」人間のことばたり得ているだろうか?



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