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柏木正行「自立」[2021年02月23日(Tue)]


自立  柏木正行


じりつ
そんなの 絵に かいた もちや
あたまで かんがえたかて
じっさいには どうにも ならへんのや
アパートに ひとり すんで
おしっこや うんち しとなったら どうするんや
うごかん 手して
どうして めしを 食うんや
足も 立たんのに
どうやって 買物に ゆくんや
そんなこと かんがえんと
しせつで おとなししていて
死ぬのを まってんのや



◆詩集『むくの木の詩』(批評社、1981年)の最後に置かれた詩だ。
この詩集の作品たちは「こひつじ苑」という施設にいた時代に書かれた。
その後、部屋を借り、「自立」生活に突き進む。
「死ぬのを まって」いる生き方に訣別するのである。
施設を出て「自立」するには多くの介護者を必要とする。それを獲得するために彼は自らタイプした介護者募集のチラシを持って動いた。いわば、糸を人々に伸ばし生きるための網を自分の力でひろげていった。「おとなしして」などいなかったのである。

施設を出てからの彼を知る平田義(ただし)という牧師さんが、詩人との出会いを記した文章で、もう一つの「自立」という詩を紹介している。その詩に次の一節があった。

自立は賭です。生きるか死ぬかの闘いです。
  
  *柏木正行詩集『路』明石書店、1990年)所収

★平田義さんの文章は下から
http://www.christian-center.jp/chapelhour/2008/wed_tanabe/1210.html


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https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1870
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