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〈段ボール箱のような一日〉[2021年01月29日(Fri)]


ある日   肌勢とみ子


バサバサに乾いて角が立った
一日の
段ボール箱のような一日の
粘着テープを剝がして
平たくくずして寝床に入る

一日は箱
外側からは中味が見えない箱
あちこちへこんで痛々しい一日
やたらに緩衝材が詰め込まれている一日
縦長の一日
小さいのに妙に持ち重りのする一日

紙で作られた
一見頑丈そうな箱の中で
火を点けられたらすぐに燃え上がる
怒りをかみ殺している女


『浄玻璃の鏡』(土曜美術社出版販売、2019年)より。


◆「日」という角張った文字を眺めているうちに段ボール箱に見えてきて、この詩が生まれたのではないかと思える。

日常をこなすだけで精一杯で、昨日もおとといも四角い箱の中に入れてしまえば外見は何の変哲もなさそうな一日、と決めつけるのは早計だ。

たった24時間においてすら、世の中には、怒りの種の尽きることがない。




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