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無言のさけび[2020年09月20日(Sun)]

DSCN4415.JPG


◆ブッシュ孝子の全詩集の標題となった詩は、次の詩だ。


暗やみの中で一人枕をぬらす夜は
息をひそめて
私をよぶ無数の声に耳をすまそう
地の果てから 空の彼方から
遠い過去から ほのかな未来から
夜の闇にこだまする無言のさけび
あれはみんなお前の仲間達
暗やみを一人さまよう者達の声
沈黙に一人耐える者達の声
声も出さずに涙する者達の声



◆「10/2」の日付がある。
亡くなる前年の深まる秋の夜に生まれた詩編だ。
〈無声慟哭〉ののちに「私」に彼方から聞こえて来た無数の声。
それは「私」を介して届けられる〈無言歌〉というべきものだ。



◆続く10月2日に聞こえてきたのは次のような音楽だ。


高い空の上で
一点の黒い鳥が風と波のりをしている
雲は四方からしぶきをあげて
お前をめぐっておしよせてくる

ああ お前はひとりぼっちだけれど
この天と地は今 お前のもの



DSCN4412.JPG

天蓋をとよもす音の波を浴びながら翼を広げる鳥は「私」であり、それにつながるありとある命である。その交響楽に身をゆだねる。


★『ブッシュ孝子全詩集 暗やみの中で一人枕をぬらす夜は』
(新泉社、2020年)より



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