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〈魂は自分の社会を選ぶ〉ディキンソン[2020年05月11日(Mon)]

DSCN3324.JPG

アマガエルが門扉のちょうつがいの上に座っていた。
扉を開け閉めしても居場所は動かないのが気に入ったのか、カメラを向けても動じる様子がない。
昼前ですでに30℃近い日射しの中だが、これで良しと決めた以上、誰がどう言おうが関係ない、とでもいう風に。

*******


魂は自分の社会を選ぶ――   エミリ―・ディキンソン


魂は自分の社会を選ぶ――
それから――扉を閉ざす――
お偉い多数派には――
もう姿を見せぬ――

動じない――馬車が来て――簡素な門の前で――
止まるのに気づいても――
動じない――皇帝が靴ぬぐいの上に
ひざまずいても――

わたしは知ってる――魂が大勢の中から――
ひとりを選び――
それから――石のように――
関心の弁を閉じるのを――


亀井俊介 編『ディキンソン詩集』(岩波文庫、1998年)


◆最終連で分かるように作者の恋を表した詩。
ある一人を選ぶことは、自分にとって真実の「社会」を選ぶこと。それも、未来の幸福の多寡を秤にかけた選択ではなく、魂それ自身が直接に選び取ること。
いかなる権威もこれを覆すことはできない。

ところが世の中の多数派や力を笠に着る者たちは、あの手この手で歓心を買おうとやって来る。
門の中の「社会」も自分たちのそれと大した違いはないと踏んで、魂の門を力尽くでこじ開けようとする。価値の押しつけと貪婪がその正体だ。


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