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驢馬の耳[2020年05月09日(Sat)]

DSCN3286ヤセウツボ.JPG

ヤセウツボという名前だそうだ。草むらに茶色い茎が立ち上がって、やけに目立つ。
よく見ると袋状で小さな紫色の花が咲いている。
アカツメグサなどに寄生するそうで、自らは葉緑素を持たないために、茎が茶色いのだとか。

*******

驢馬は信じる より   山崎栄治

砂に吸われる血のむなしさ ぼくの努力は
愚鈍な村の街道のゆきかえりだ と ひとが言う
ぶたれるあす ぶたれるあさって ぶたれるしあさって
ときに屈辱がぼくに命じたものだ
動くな 拒否の岩になれ と
そのとき色彩は落花のようにぼくにふりかかる

石垣のほとりの日だまり 乾草のはだざわり
宝石の朝 果汁の空気 ゆうがた
無窮が奏でる遠いさざなみの遁走曲(フーガ)
そして 懸崖のようにかかる世界のあす そのしたへと
ぼくは歩く ぼくは歩く ぼくは歩く
疲労が 僕の目をとじる

そうだ ぼくは信じるのだ いつかきっと もっとすばらしい世界がくる と
驢馬の耳がそれを感じるのだ
だって そうではないのか
驢馬をわらうあのおおぜいのひとたちが よもや そろって
ばかであろうはずはないのだから


 *最終行「ばかであろうはずはないのだから」、原詩はゴシック強調。
6連から成る詩の後半3連。
『日本詩人全集23 昭和詩集(一)』(新潮社、1969年)より。


◆最終行の「ばかであろうはずはないのだから」とは、むろん痛烈な皮肉。

明日も明後日もこきつかわれ、ぶたれ続ける驢馬の自尊心は命じる、「動くな 拒否の岩になれ と」。

驢馬を笑う者たちとは、たとえば「欠陥布マスク2枚」を目くらましに用い、コロナ禍に乗じた火事場泥棒という批判にも頬被りして検察庁法改悪検察官人事コントロール法案:澤藤統一郎弁護士)を強行しようとするアベ政権のごとき者か。なるほど「ばかであろうはずはない」。

【澤藤統一郎の憲法日記】2020年5月9日
『検察官人事コントロール法案』に反対。強行審議に抗議する。
http://article9.jp/wordpress/?p=14857





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