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〈傾いた夕日〉[2020年04月19日(Sun)]

DSCN3101.JPG
ビワの実がふくらんで来た。


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詩集『地平線』自序   金時鐘


自分だけの 朝を
おまえは 欲してはならない。
照るところがあれば くもるところがあるものだ。
崩れ去らぬ 地球の廻転をこそ
おまえは 信じていればいい。
陽は おまえの足下から昇っている。
それが 大きな 弧を描いて
その うらはらの おまえの足下から没してゆくのだ。
行きつけないところに 地平線があるのではない。
おまえの立っている その地点が地平だ。
まさに地平だ。
遠く 影をのばして
傾いた夕日には サヨナラをいわねばならない。

ま新しい 夜が待っている。



森田進/佐川亜紀 編『在日コリアン詩集』(土曜日術社出版販売、2005年)より。


◆「傾いた夕日」とは、古い価値観が信じられていたこれまでの社会。
現在のような転換期のまっただ中においてこそ、自分が立っている、この地点に足をしっかり着けていることを見失いがちになる。
足下の地球を信じられるかどうか、たとい気の遠くなるほど黒々とした夜に足下から呑み込まれていくようであっても。




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