連帯・寛大さ・信頼[2020年04月16日(Thu)]
先週、地元小学校で。
新1年生たちを待ち受けるように校庭の桜が満開だった。
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全都道府県に緊急事態宣言
◆アベ首相は今日4月16日の夜、全都道府県に対して緊急事態宣言を発令した(期間は5月6日まで)。
既に「感染拡大警戒地域」としていた7都府県に北海道、茨城、石川、岐阜、愛知、京都の6道府県を加えた13都道府県を「特定警戒都道府県」として地域内の移動と圏外への移動の自粛を要請した。
すでに3類型で区分した「区域」名に加えて「特定警戒都道府県」と名づけることが何を意味するのかは不明だ。呼称のインフレにつれて私権の制限が際限なく拡大することへの警戒が必要だ。
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分岐点にあってこそ連帯・寛大さ・信頼を
◆昨日、4月15日の朝日新聞、歴史学者ユバル・ノア・ハラリ氏のインタビューが載っていた。
コロナ禍で世界が政治上の分岐点に立ったというべき現在、直面する危険と、それを乗り越えるために必要なこととは――
我々にとって最大の敵はウイルスではない。敵は心の中にある悪魔です。憎しみ、強欲さ、無知。この悪魔に心を乗っ取られると、人々は互いを憎み合い、感染をめぐって外国人や少数者を非難し始める。これを機に金もうけを狙うビジネスがはびこり、無知によってばかげた陰謀論を信じるようになる。これらが最大の危険です。
我々はそれを防ぐことができます。この危機のさなか、憎しみより連帯を示すのです。強欲に金もうけをするのではなく、寛大に人を助ける。陰謀論を信じ込むのではなく、科学や責任あるメディアへの信頼を高める。それが実現できれば、危機を乗り越えられるだけでなく、その後の世界をよりよいものにすることができるでしょう。我々はいま、その分岐点の手前に立っているのです。